エンパス・HSP(敏感体質)が「人との付き合いに疲れやすい」その理由とは?

  • つい一緒にいる人に、自分を合わせてしまって疲れる
  • 人の感情を自分のことのように感じてしんどくなる
  • 人といると自分のペースで動けない
  • 自分の本音を表現できない、または自分の本音がわからない
  • 問題があると「自分が悪いのでは」と自分を責めてしまう

もし上記のような項目に多く当てはまるとしたら、あなたは人の感情にひといちばい敏感なエンパス・HSPかもしれません。

「超共感力」とも言われるエンパスやHSPは日本人には5人に1人の割合でいるとも言われています。

それぞれの詳しい特徴については、こちらの記事を参考にしてください。

「繊細すぎて生きづらい」エンパス(超共感力)とHSP/HSC(ひといちばい敏感な人)の特徴と違い

エンパスやHSPのような敏感体質の方が人間関係で苦労するのは、

  • 人の感情がわかりすぎて、無意識に自分を抑え込んでしまっている
  • 人の感情が自分の中に入って来て、気づかないうちにマイナス感情を蓄積しやすい
  • 人と自分の問題が切り離せず、親子関係や恋愛が苦しくなる

など、高い共感力ゆえの悩みが多いようです。

一方でその能力は、周囲の人の気持ちを繊細にキャッチして、傷ついた人や苦しんでいる人に寄り添うことができる、多種多様な人と穏やかな人間関係を構築しやすいなどのプラスの性質にもなりえます。

エンパス・HSP体質をプラスのものとして生かすためには、共感力を生かしつつ他人軸ではなく自分軸でしっかりと立つことが必要です。

この記事では敏感体質の方が「自分軸で立つ」ことの阻害要因の一つになりうる、他人との間に繋がってしまう目に見えない「エネルギーコード」について解説します。

敏感体質の「疲れやすさ」の仕組み

そもそもなぜ共感力の高いエンパスやHSPの方は、「人とのつきあいに疲れやすい」のでしょう?

ここではわかりやすく、エンパスやHSPの方の共感力を、磁石が持っている「磁力」のようなものとして考えてみます。

その共感力の高さを「強力マグネット」のようなものとしてイメージしてみて下さい。

人と人との間には通常でも微細な磁力が働きます。共感力の高いエンパス・HSPの場合は強力マグネットのように、周囲の人との間により強く磁力が働いてしまいがちです。

磁石の実験のように、二つの磁石のN極とS極を向かい合わせにした状態で、間に2枚のプラ板を二つの磁石が落ちない程度の距離感で置いたとしましょう。

二つの磁石の間には空間がありますが、手で押さえなくても互いの磁力でそれぞれのプラ板にくっついているイメージです。

ここで片方の磁石をもし動かしたとしたら、もう一つの磁石はどうなるでしょう?

もし磁力が十分に強ければ、もう片方は勝手にもう一つの磁石に合わせて動きます。そしてもしそこに働く磁力でなければ、もう一つの磁石は自然に下に落ちるでしょう^^。

共感力の高い、つまり強力マグネットのようなエンパス・HSPの人は、自らの共感力で相手と強力に繋がりやすく、上の磁石のように、相手の動きに合わせてつい自分も動いてしまうという行動にでやすいのです。

物理的には、相手とは別々な個体として分かれているのに、「共感力=磁力」で強く繋がってしまい、相手の感情が自分の中に勝手に流れ込んでくるし、気づくと相手の気持ちに沿うように自分が動いてしまっています

私自身の最近の体験ですが、友人と駅のホームでおしゃべりをしながら電車を待っていた時のことです。

おしゃべりの途中の友人の一瞬の沈黙にピンときて

「あ、次の電車何分にくるんだろうね」

と言いつつスマホのアプリで電車の時間を調べ始めると、友人が笑って一言「さすがエンパスさんだね」と・・^^;。

これはつまり、隣にいる「電車の時間が気になった友人の気持ち」を自然とキャッチして、その人の要望を無意識に満たそうと動いてしまっていたということです。

(確かにその状況を回想してみると、自分が時間を知りたかったというより、その人が次の電車の時間が気になったことに気づいて、調べなきゃと思って行動した感じでした)

もちろんこれ自体が悪いということではないのですが、(日本人としては細やかな気配りや忖度として、むしろ良しとされることもあるのかもしれません・・)人といる間中ずっとこの調子だと、やはり本人は疲れやすいでしょう。

そもそも自分の要望ではなく、頼まれた訳でもないのに人の要望を満たすために行動してしまっている時点で、見方によっては不自然で余計なお世話とも言えます。

行動自体の良し悪しは置いておくとして、離れたところにある磁石の動き(相手の感情や思考)に合わせて、勝手に自分も動いてしまう(動かされてしまう?)というのは、まさに自分の行動の軸が「相手」にあって、自分の内側から湧いてくる欲求や動機に従った「自分軸」の行動ではありません

まさに「つい相手に合わせてしまっている」状態です。

こういった行動を無意識にとってしまい「いつも疲れてしまう」もう一つの理由は、本来であれば自分の根っこ(生命力)に繋がって供給され続けるはずの「エネルギー」とは繋がっていない状態のまま動き続けていることが多くなってしまうためです。

これは自分の意識が自分の中心ではなく、相手寄りのところに行ってしまっていることが原因で起きてきます。

ノートパソコンなどにUSB経由でスマホやその他のデバイスをいくつも繋げて充電することはありませんか?

共感力が高い人が他人と繋がっているのは、このような状態に近いのかもしれません。

つまり、自分自身(ノートパソコン)には電源が供給されない状態(コンセントが繋がっていない状態)のまま、複数の人と勝手に繋がってしまいエネルギーを供給し続けてしまっている、そんなイメージなのです。

当然これでは、いつもヘトヘトに疲弊してしまいますよね・・・^^;

人と勝手に繋がってしまう「エネルギーコード」

もちろん人と人との間に働く磁力は、一度繋がったからといってずっとそこに固定される訳ではありません。

同じ場を共有している間は磁力によって強く繋がってしまったとしても、実際にはその場所を離れた時点で、自然と磁力がなくなって互いに自由な状態に戻るわけです。

(ただし、場合によっては相手のマイナス感情など余計なものをそのまま一部くっつけたままお持ち帰りしてしまうということが多いのも、エンパス・HSPの大きな悩みの一つですが・・^^;)

エンパスやHSPが1人で自分をリセットする時間を必要とするのは、あまりにも簡単に一度に多くの人と繋がってしまうため、1人になることでしか自分を束縛のない自由な状態にできないためです。

でも、中には物理的に距離を置いたとしてもその「磁力」が働いたまま、繋がりっぱなしになってしまう関係性というのがあって、例えば親子や夫婦、恋愛関係においてその状態が恒常的で固定的になってしまっているケースが少なくありません。

このような状態は、どこにいても目に見えない「エネルギーコード」で相手と繋がったままなので、たとえ遥か離れた地にあったとしても距離に関係なく、また本人が好むと好まざるとに関わらず、相手からの影響を受け続けてしまうということが起きてきます。

エンパス・HSPのように「共感力=磁力」が強い体質の場合は特に、この状態で「自分ではない誰か」にずっと自分を合わせたまま他人軸で自分を生き続けることになるため、コードが繋がったままになりがちな親密な関係においては特に、「重い感じ」や「息苦しさ」を感じてしまいます。

また、この状態で自分の本当の気持ちを抑圧することが限界になった時点で、自分に影響を与え続ける相手に対しての怒りや恨みが爆発するような形で表面化してくることがあり、関係を自分から壊してしまうことも起こりがちです。

他の誰かと目に見えないレベルで繋がってしまうエネルギーコードは、多くの人が何かしら持っているものですが、エンパス・HSPで生きづらさを感じている方は、他の人と繋がってしまっているエネルギーコードの数も多く、流れ込んでくる(または自分から引き受けてしまう)ネガティブな感情のエネルギー量も多いため、訳のわからない大きな不安、がんじがらめになるような不自由さ、生きづらさが徐々に増していきます。

他者と繋がる「コード」の数が多ければ多いほど、自分が感じていることには固く蓋をしたまま生きるしかなく、自分自身の価値観を元に、自由に生きることがいっそう難しいものとなっていきます。

(目に見えないエネルギーコードは、親や配偶者、別れたパートナーなどの近親者とだけ繋がるものでもなく、常に一緒にいる職場の人や自分に強く意識を向けてくる人、また目に見えない存在などと繋がる場合もあります)

人とのエネルギーコードが繋がりやすいのは、エンパス・HSPの「自分」という境界線の曖昧さという構造にも原因があります。その辺りについては、こちらの記事を参考に。

「人の感情に敏感に反応してしまう」エンパス/HSPが自分を守る方法

エネルギーコードが繋がる原体験(インナーチャイルド)とは

このエネルギーコードを複数の人と持ちやすいエンパス・HSPの体質は、そもそも何に起因しているのでしょう?

生きづらさを感じやすいこの体質の原因は、専門家によると生まれつきのものが2割、育った環境の影響が8割ぐらいではないかと言われています。(もちろん個人差はあります)

生まれつきの性質に関しては「個性」というしかないのですが、この性質を強化してしまうきっかけとなる原体験(生き方や考え方に大きな影響を与える幼少期の体験)の心の傷が原因となって、人とエネルギーコードで繋がりやすい体質が出来上がっていくと考えられます。

このように、人生における生き方の癖を作る幼少時から青年期までにできる心の傷を、心理学の分野でインナーチャイルドと呼んでいます。

この体質の半分以上が幼少時に自分の身を守るために身につけた「生き方の癖」だということは、本来は変化させることができるものです。

(実際には、本人がこれを「生まれつきの性格」のようなものとして認識していることが圧倒的に多いために「変えられないもの」と捉えられている傾向が強いようです)

インナーチャイルドが他者との間に簡単にエネルギーコードを繋げてしまうプロセスについては、長くなるのでまた別の記事で扱いたいと思います。

まとめ

ということで、この記事をまとめると

  • エンパス・HSPは、その共感力(=磁力)で他者と強く繋がりやすい
  • 磁力で繋がったまま、相手の気持ちに連動するように他人軸で動いてしまう傾向がある
  • そのとき、自分の生命力の源(高次の自分)との繋がりが切れやすく、エネルギーが供給されず疲れやすい状態に
  • 物理的距離に関わらず、磁力が特定の人との間で固定的に働いてしまうことがある(=エネルギーコード
  • エネルギーコードで繋がると、距離に関わらず影響を受け続けることになる
  • その体質の半分以上は幼少時に身につけた「癖」なので、本来は変化させることができる

となります。

インナーチャイルドがエネルギーコードを作ってしまうプロセスと、インナーチャイルドを解消し他者とのエネルギーコードを外しやすい体質になる方法(=生きる軸を他人から自分に戻し、自分に繋がって疲れにくい状態で生きる方法)については、次の記事に書いてみたいと思います。

 

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