以前の私は、部屋を片付けられない人でした。
もうちょっと正確に言うと、シンプルでスッキリした部屋が小さい頃から理想ではあったので、身辺が散らかってくるととりあえず見えるところだけはキレイにできるのです。
でもすぐにまた雑然としてしまったり、実家を出て親元を離れた頃からは、「開かずの間」みたいな場所が部屋の一角にあって、いつもそこは積み上げられたダンボールが・・。
部屋の中の状態って、その人の心を現すと言うけれど、本当にそうだなと^-^;
以前の私は、対外的にはポジティブに明るく振る舞って、頑張り屋さんで誰とでもオープンに付き合える感じの好い人とおそらく周囲の人からは思われていたけれど、心の中は人には見せない自己否定や不安、寂しさでいっぱい。
それを誰にも知られないように、がっちりフタをして自分自身にすら隠そうとしたまま生きていたんですね。
その状態が、まさに部屋に現れていたのだと思います。
学生時代に寮生活をしていた頃はまだマシだったように思いますが、上京して都会生活が始まり、現実的な人間関係の問題などが起こるようになってからは、開かずの間の荷物は増える一方。
人生でかかえる重荷を象徴するような、開かずの間のモノが増えるピークを迎えたのが、最初の結婚生活が破綻した頃でした。
あれから15年たった現在、ミニマリストというほどではないけれど、自分の持ち物はかなりシンプルで、以前はできなかった片付けと掃除がすっかり日常の一部に。
この記事では私自身の体験談をもとに、部屋の片付けや持ち物の断捨離でどう人生が変わるのか、その不思議な効果について書いてみようと思います。
この記事の目次
心の中(潜在意識)と現実の世界は、そのまま繋がっている
心の中の状態、特に自分では捉えにくい”潜在意識”と言われる部分は、そのまま現実に映し出されてきます。つまり、心の状態が目に見える形となって現れているのが、あなたの部屋の状態とも言えます。
表面的なポジティブ思考ではなく(以前の私のように^^)、本当に心の中がスッキリとして平穏な状態にあると、自然と部屋はスッキリしてくるし、逆に言うと部屋が片付いていない状態にある時は、心の中に焦りや不安など見ないようにしているネガティブな感情やストレスが溜まってきているサインだったりします。
家の中でも、その空間の用途によって潜在意識のどんな領域と繋がっているのか、大体の傾向があると言われますね。
例えば金運をよくするにはトイレをキレイにする、健康状態なら台所、恋愛運は洗面所など、特定の場所を気にかけることで、その場所と繋がる潜在意識に変化を起こし、願うように人生を変えていくことができると考えられています。
心から変えるか?目に見えるものから変えるか?
ということは、人生の流れを変えるためには、自分の潜在意識を変化させるか、目に見える物質的なものから働きかけて現実を変化させていくのか、という選択肢になるワケですが、果たしてどちらからやるのが良いのでしょうか・・・?
結論から言うと、どちらでもOKです^-^
わかりやすい例だと思うので、私のケースでお話しすると・・・
人生が複雑になるにつれ「開かずの間」のモノたちが増える一方だった流れから、今のようなシンプルな状態に変化するまで、2度の大きな転機がありました。
1回目は、離婚してシングルマザー生活だった頃、前の結婚生活から持ち越して開けることことができなかったダンボールの山を思い切って一気に片付けたとき。
・・・と言うか、正確には’片付け収納アドバイザー’の友人に家内丸ごと片付けコースを申し込み、一気に片付けてもらったのです。
小さな小部屋に押し込められた段ボール箱は、友人に宿泊までしてもらって丸二日ほどかかるほどの量に達していました。
友人料金とは言え決して安い金額ではなかったのですが、そうまでしても生きづらい人生を変えたかったのだと思います。
・・そして人生は、あまりにもわかりやすく変化しました。
片付けを引き受けてくれた彼女が積み上げてあったダンボールの中身を片っ端から開けて、強制的に大量の断捨離が行われたまさにその晩、当時自分が運営していた教室でお手伝いをしてくれていたスタッフの全員から突然のメールが届きます。
そこには「明日からもう教室には行きません、これ以上協力することはできません」というショッキングなメッセージが。
その頃の私は離婚のショックから立ち直れず、教室運営はスタッフに丸投げ状態で心理セミナーやトラウマを癒すための様々なセラピーを渡り歩いていました。
今思うと、心配してくれて陰で私を懸命に支えようとしてくれていたスタッフへの感謝も気遣いもまったくできていないオーナーとしては本当に酷い状況でした。
そしてその日をきっかけに、わずか2ヶ月後には運営していた教室をすべて別の方に引き継ぐ流れへと急展開していったのです。
それまで良い関係を築いていたスタッフとのトラブルは、ある意味離婚以上にきついものでしたが、教室を手放したその翌月、予想していなかった新しい生命がお腹に宿り、それをきっかけに当時つきあっていたパートナーとの再婚が決まったのです。
つらすぎて自分では向き合えなかった最初の結婚生活を象徴する大量のモノの断捨離によって、人生を次に進めるための「強制リセット」が起きた出来事でした。
そして、二度目の転機は新しい結婚生活が始まって一年ぐらいして、エネルギーヒーリングを受けることで訪れました。
前の結婚生活から持ち越した開かずの間のモノたちはさすがにあまり残ってはいませんでしたが、それでもやはり持ち物は多く、子供たちのものも増えていくなかで、使っていないのに捨てられないものが入ったダンボールがまたもや少しずつ増えて始めているような状況でした。
子連れ再婚という家庭環境の複雑さもあり、とても乗り超えられないと感じてしまうような新たな課題も降りかかってきていたため、知人のご縁で潜在意識にあるインナーチャイルドのヒーリングを受けることを決めたのでした。
そしてヒーリングを受けた後、気づくと部屋を片付けられる自分になり、持ち物も人生も、自然とシンプルになっていきました。
一度目の転機は「目に見えるモノ」を大きく動かした【断捨離】で人生に大きな転機が訪れて、二度目はエネルギーヒーリングによって潜在意識が書き換わったことで、目に見える現実が自然と継続的に変化しました。
作用の仕方こそ違いますが、結局のところ人生の流れを変えるには、目に見えるモノの断捨離からでも、心のデトックス(潜在意識の書き換え)からでもどちらから進んでもOKということが、私の体験からも言えると思います。
片付いていない部屋に悪い気が溜まりやすい理由
部屋に不要なものが多い状態は、潜在意識や心の中の未解決のものをそのまま現しているとも言えるのですが、それ自体は悪いことなのでしょうか?
宇宙の視点でいうと【善悪】というのは存在していません。
部屋が片付いていないことも心の中に未解決のものが多いことも、「悪」というレッテルを貼られるようなことではありません。
(私、片付けられない女なんです・・・って罪悪感を持つ必要はないってことです^^)
ただ、部屋や心に「向き合っていないもの」が増えていくことは、場にも身体にも「エネルギー(氣)の滞り」を生み出しやすくしていきます。
「癌」という病気の漢字をよく見てみると、品の山の病、と書きますよね。つまり「品の山=滞り」が病気になった形、とも言えるのかもしれません。
(癌に限らずほとんどの体の不調は「氣の滞り」が原因とも言えると思います)
部屋にも心にも不要なものを溜め込むことはエネルギーの滞りを起こして、さらには邪気(悪い氣)を呼び込みやすくなってしまうかもしれません。
このメカニズムをイメージしやすくするために、部屋の中のモノを擬人化して考えてみましょう。
不要なものって「なんとなく放置されている」状態ですよね。
人間に置き換えてみると、いつも「大好きだよ」「可愛いね」という愛情(これ自体が良い波動ですね)を注がれて存在しているのと、なんとなく存在を無視されたように放置されて「邪魔だなー、でも捨てるのも勿体無いしなぁ」という気持ちを常に向けられながらそこにいるのとでは、気分がずいぶん違うはずです。
人間の気分がその人が発する「波動」となるのと同様に、モノだって扱いによってそれなりの「波動」を発しています。
「邪魔だなぁ」と思われたり、存在を無視され続けて憂鬱で投げやりな気分になっている人たちが、もし部屋に留まり続けているいるとしたら・・・
なんとなく邪気を呼び込む場になるというのが、想像してもらえるでしょうか・・?
こんまりさんの「ときめく」は何を意味してる?
片付けといえば「人生がときめく片付けの魔法」の著者であるこんまりさん(近藤麻理恵さん)メソッドが有名ですね。
私も何冊か本を持っていますが、こんまりさんはどの本でも、片付けの時はモノを必ず手にとって「ときめくかときめかないか」で取捨選択をしましょう、ということを言っています。
この「ときめき」という言葉で表現されているものって、一体なんだと思います?
これは私が感じるものですが、「今の自分の波動とマッチしている=ときめく」ということじゃないのかなと。
波動だから、感覚で感じるしかないんです。だから「判断する時は、必ず触ってください」と本にも書かれています。これを「アタマ」で判断するとミスしやすいんですね。
まだ使えるかも、とか、高かったから捨てられないし、とか。
これって全部「アタマ=思考」の判断です。
体の感覚はもっと純粋で、手で一つ一つを触ってみることで「今の自分にマッチしている波動を持っているのか」を素直に感じやすい、ということなんだと思います。
部屋にあるものが全て「ときめくもの」ばかりだったら、場が心地よいものになるのは間違いありません。
自分自身が身の回りにあるものにいつも自然に愛情を注げるから、部屋の中のモノたちと良いエネルギー循環をつくり、応援されて人生が良い方向に進んでいきやすい、つまり「人生がときめく状態になる」ということなんですね。
まとめ
片付けや断捨離は、そのまま心のヒーリングとなります。
潜在意識のヒーリングやカウンセリング、または瞑想などで心の中のデトックスをするように、片付けや断捨離をすることは、結局は自分の内面に向き合って、今の自分には不要となったモノたちを手放していくこと。
そういう意味では、片付けや断捨離は自分の手で一つ一つ向き合いながらやるのがベストのようです。
(他人の力を借りて一気にやるというのは勢いはあるけど、現実レベルで強制終了がかかるぐらいの出来事が起きてしまう可能性があります。これって劇薬のようなもので、効果はあるけどかなりの痛みを伴うリスクもあるということですね・・^^;)
部屋の中を見回してみましょう。
スッキリしていないと感じる場所があれば、まずは小さなスペース一箇所からでも向き合ってみませんか。
不要なものを手放せれば手放すほど、今の自分が本当に「ときめく」ものに囲まれる、理想の未来に近づく新しい出会いが入ってくるスペースができるのです。
人生に行き詰まりを感じている時などは、断捨離の不思議な効果も感じやすいタイミングです。
私の過去の体験が、あなた自身の新しい人生の扉を開くきっかけとなれば幸いです。
身辺の気の流れをよくしたい方は、こちらの記事もぜひ参考に。