人や場所のエネルギーに敏感なエンパスやHSPの方に限らず、ものが少ないシンプルなすっきりした空間が落ち着くという方は、日本人の中には割と多いのではないでしょうか。
エネルギーに敏感な方ほどシンプルな空間を好むのは、ものや情報が多いと、それらが発する雑多なエネルギーを絶えずキャッチしてしまい、リラックスできず疲れてしまうからです。
(家にいても部屋にモノが多いと、満員電車や人混みにいるときと同じように、自分の中がごちゃごちゃしてイラだちやすくなってしまうイメージです)
自分の内面と外の世界はリンクするので、瞑想やヒーリングなどで自分の内面がクリアに穏やかになっていけばいくほど、目に見える外の世界がすっきりしていないと、その不一致感に気持ち悪さを感じるようになっていきます。
本当はシンプルな空間が好きだけど、家や部屋の中にものが多すぎて、すっきりした部屋の状態をなかなか保てないという方は少なくないようです。
日本には「ものを長く大事に使うこと」の美徳が根付いていて、まだ使えるのに捨てるのは「もったいない」という考えが集合意識に根強くあります。
そういったこともあり、モノを捨てることに罪悪感を感じてしまいなかなか捨てられない→モノが減らないので、部屋を片付けてもすぐまたリバウンドしてしまうという負のスパイラルに陥ってしまいがちです。
使ってないけど捨てられないものが部屋にたくさんあると、お掃除もしにくくなり、隅々まで気が流れにくくなるため、知らぬ間に邪気のたまりやすい部屋になってしまいます。
そういう部屋にいると自分の心身も良い状態を保ちにくく「なぜかやる気が出ない」とか、「疲れやすい」など、心にも体にも願わない影響が出始めるかもしれません。
この記事では、健康でポジティブな心を維持しやすい「邪気を寄せ付けない部屋」を作るための、効果的な断捨離の方法とお掃除のポイントについて見ていきます。
この記事の目次
邪気とは何か?
あらためて、邪気とは何でしょう?
これは個人的な定義となりますが、邪気とは「滞った(クリアではない)エネルギー」のことです。
ちなみにインターネットで英訳を調べてみると、「evil spirit (悪霊)」とか「vengeful gohst(執念深い霊)」など、ちょっとギョッとするような訳が出てきます・・ 笑
邪気と呼ばれるものが、そういった意識体である場合ももちろんないとは言えませんが、ここでは「心身にネガティブな影響を与えるエネルギー」ぐらいに捉えておきましょう。
では、滞ったエネルギーとは部屋のどんなところに存在しやすいのかというと、
- 長く使われないまま放置されているモノ
- お掃除が行き届かない場所
- 人の思い(念)を吸着しやすいもの
などが考えられます。
人の思いを吸着しやすいモノの代表としては、
- 洋服などの布製品
- 人形やぬいぐるみなど持ち主によって「人格化」されやすいもの
- 所有者の思い入れの深いもの
などが挙げられるでしょう。
最後の「思い入れの深いもの」については、いつも気持ちを向けて所有者の気が届いていて磨いたり手入れをされるなど大事に扱われている間は良いのですが
思い出のもので捨てられないけど、すでに今の自分にとっては不要になっていて放置気味のものなどは、やはり邪気が溜まりやすいと言えます。
また、壊れた電化製品なども要注意です。
邪気があるとどんな影響が出る?
では「邪気」が部屋に溜まっていると、住んでいる人にはどんな影響が出ると考えられるでしょう?
部屋の中で気の流れがところどころ淀んでくるので、その空間にいると何となく気分が重くなったり、やる気が無くなってきます。
ネガティブなエネルギーを発している場所やものには「なんとなく触れたくない」という意識が働きやすいので、一層その場所は放置される・・という悪循環にもなりやすいでしょう。
住人が部屋の「ネガティブなエネルギー」に引っ張られてなんとなく「ネガティブな気分」になりやすいため、同じ波動のものは互いに引き寄せ合うという法則にしたがって、運の悪い出来事を引き寄せてしまったり、部屋の中にも「滞ったエネルギー」のモノや場所が自然と増えていく状態になっていくかもしれません。
家の中が自分にとって「心地よい状態」でなくなると、無意識のうちに外での用事を増やして忙しくするというパターンにも陥りやすいようです。
それによって忙しいから家が汚いのは仕方ない、という自分自身への言い訳も立ちますし、実質的に家の中の不快な状態を「直視しなくて(感じなくて)すむ」時間も長くなります。
でもそれでは「見ないで済む」だけで、家の中の問題が消える訳ではないので、やっぱり心のどこかでは常にそのことが気になっているし、潜在意識にある「自分に対する否定的なイメージ」は膨らんでいく一方です。
前述したように「自分の部屋の状態」と「自分の内面」はリンクしているので、自分の心の中がすっきりと平穏で体も健やかな状態、また人間関係もすっきりするためには、やっぱり部屋も「気の流れの良い状態」に整えておくのが得策ということなのです。
またここでは詳しく触れませんが、お金の流れもまさに「循環」なので、部屋の中の気の流れがよくない状態では、金運も下がってしまいがちです。
部屋の気を整える断捨離とは?
「邪気を寄せ付けない」とか「気をすっきり整えて循環を良くする」という観点から見ると、部屋の中のモノの断捨離のポイントとは、どんなものになるでしょう?
まずは自分の部屋の中を、ぐるっと見回してみましょう。
一つ一つの家具やモノについて、以下の質問を問いかけてみます。
今の自分にとって、これはあったほうが良いか?
この空間にとって、これはあったほうが良いか?
このシンプルな問いを自分に投げかけながら、なるべく「理由づけ」をしないで判断してみます。
- 「あったほうがいい。なぜならまだ使えるから」
- 「あったほうがいい。なぜなら〇〇の思い出のものだから」
- 「あったほうがいい。だって高かったから・・」
など、理由づけがとっさに出てくるものは、大抵は「本当はなくて良いもの」です^^
無条件になんの理由もなく「これはあったほうがいい」と感覚で(直感で?)感じられるものだけが、本当にあったほうが良いものです。
この判断をしていくときの注意点ですが、「なくて良い」とレッテルを貼ったからと言って「即座に捨てなくてはいけない」ということではありません。
実際にそのものを手放すかどうかはもう少し先のステップになるので、まずは「あったほうが良い」「ないほうが良い」という判断だけしてみてください。
もう少し他の言い方をすると、
「これは今の自分と共鳴しているか」
「そこにあることで心地よく感じられているか」
エンパスさんなど、エネルギー的に知覚できる方であれば
「そのモノが持っているエネルギーが活気がある状態か、死んでいるか」
という選択基準で見てみるのも良いかもしれません^^。
どうしても「捨てられないもの」
上のステップで、「ない方がいい」もしくは「心地よく感じられない」と思われるものについては、どのように対処するのが良いでしょう?
「ない方が良い」と感じるものがいつも目に入るところにたくさんあるのは、単純にストレスの元になりますし、潜在意識には否定的な自己イメージを植えつけ続けてしまうことになります。
一緒にいてもハッピーになれない人や、自分と合わない人に囲まれていつも時間を過ごしているのと同じようなことですね。
「ない方が良いモノ」と感じるものとスッキリと縁を切ることができれば、人生で余計な問題に絡まれることが減っていって、理想の人生へとスッキリ進めるわけですが、自分の部屋に長くあるものは、そう簡単には「捨てられない」感じがしてしまいます。
そう言った場合の最初のステップとしては、ない方が良いと思えるモノたちを、まとめて置いておくスペースを作ることです。
押入れに押し込むなど見えない場所ではなく、あえて目に入る場所(だけど自分にとってあまりインパクトがない場所というのがベストバランス)にまとめておくだけです。
その上で「本当にもう手放して良いな」と感じられるまで、そのままにしておきましょう。
部屋の中に「今の自分と共鳴しているもの」と「今の自分とは共鳴していないもの」がごちゃ混ぜにあると、判断の目も曇りやすく、選り分け作業自体が難しいものになるため、結局全部「そのままとっておく」ということになりやすいのです。
空間を分けて置いておくだけでも、今の自分との共鳴度合いを判断することもしやすくなり、手放すべきものを手放すことに向けた潜在意識的な準備も進みやすくなるのです。
ものを処分する時の注意点
では、自分にとって「合わなくなったもの」をいざ手放すという段階では、どんなことに気をつければ良いでしょう?
特にエネルギー的に他者や場所と繋がってしまいやすい(同調しやすい)エンパスさんのために、一般的な「不用品の処分の方法」の中ではあまり触れられることのないポイントについて、ここでは挙げておきます。
- 自分の思いがものに残ったまま、人の手に渡ることがないようにする。上記のプロセスを踏んで、ちゃんと対象のものとの「縁が切れた」と感じられた段階で手放す。
- 特に思い入れの深かったものや、人の念などを吸着しているようなものは、神社などの「お焚き上げ」を利用して適切に処分する選択肢を持っておく。
- 印刷された写真については、自分の手で細かく破ってから燃えるゴミとして出す。
- 知り合いなどに譲る場合は、新たな持ち主が「喜んで使ってくれる」場合に限定。譲った先で使われないぐらいだったら、ゴミとして捨てる。
- 寄付などにする場合は、行き先や使い道を明確にしている団体かを確認する。行った先で転売されるような可能性があるところは避ける。
- 古本屋やリサイクルショップなどで換金して処分するような場合は、受け取ったお金は消える形でなるべく早く使い切る。
自分が所有して使っていたものは、少なからず自分と同化していたものなので、最後の処理はなるべく丁寧に(ちゃんと自分とエネルギー的に縁が切れた形で)行うことがとても重要です。
それによって、不用意に見知らぬ人や場所のネガティブなエネルギーと繋がってしまうことを避けられるからです。
気を清々しくするお掃除のポイント
最後に、「部屋の気を整える」お掃除のポイントについて触れておきます。
部屋のお掃除を行うことは、物理的な汚れを落としてキレイにするという側面とは別に、自分の気と「場」を共鳴させる作業と言えます。
汚れたところだけフォーカスしてお掃除するというより、部屋の隅々まで自分の手を使ってお掃除をすることで、空間に自分の気を届かせることができ、空間がよりスッキリと清々しくなります。
そうすることでその空間が「自分の場」となり、そこにいるだけで「自己肯定感」が自然と感じられるようになっていきます。
また、お部屋の中の「目に見えない場所」は、自分の「潜在意識」とリンクしています。
例えば、現実的に何か行き詰まっている時などに、見えない場所、手が届きにくい場所をしっかりお掃除することで、現状をブレイクスルーしやすくなるかもしれません。
また、水拭きによる空間の清浄効果はやはり絶大。普段はなかなかできないとしても、なんとなく部屋の中がもやっとするように感じるときは、ぜひ雑巾を使った水拭きを試してみましょう。
まとめ
自分を心地よくしてくれるものだけに囲まれた、お掃除の行き届いた空間は邪気(気の滞り)を引き寄せません。
いつも穏やかな気分で過ごせることができ、体も疲れにくく気の巡りの良い健やかな状態が保たれやすいでしょう。
今すぐにそんな理想の状態になれないとしても、頻繁に窓を開けて空気の入れ替えをしたり、滞っていそうな場所の家具やモノたちをいったん移動させてみるだけでも、部屋の気の流れはずっと良くなるかもしれません。
常に視界に入ってくる部屋が整っていると、自己肯定感はそれだけでアップします。
まずは部屋の中にある「もう縁を切っても良い過去」を象徴するものを一つ手放すことから、始めてみてはいかがでしょうか・・^-^
こちらの記事も参考に。