人生で起きる出来事に傷ついて、生きる希望もなくなりそうなときに、前に進むことをサポートしてくれる「暗闇の中で光を見出すことば」についてまとめました。
この記事の目次
大切な誰かを失ったときは、本当の自分とつながれるチャンス
- 信じていた人に裏切られた
- 愛する人が自分の元から去ってしまった
- 自分のせいで大切な関係を壊してしまった
喪失感やショック、自分がこの世にまるでひとりぼっちになってしまったような寂しさや、深い孤独感を感じるような人生の体験には、どんな意味があるのでしょう?
こんな時、つらい時間を過ごしながら、自分を責めたり相手を責めたりするような思考を止めることができず、苛立ちから他の誰かにまで責任を求める気持ちになってしまったり、寂しさを紛らわそうと他の場所に依存的な関係を求めてしまう気持ちにさえなることもあるかもしれません。
それが一概に悪いこととは言えません。一人では抱え切れないようにも感じるつらい気持ちとのバランスを取ろうという、自分を守るための自然な心の働きだからです。
そういったプロセスが一時的に必要だとしても、自分や誰かを責め続ける気持ちや、刹那的な癒しを求めることは、本質的な解決からは遠ざかっていってしまうことにもなりかねません。
人生で起きることに無駄なものは一つもありません。
人生で遭遇するつらい出来事に何か意味があるとしたら、ひとりぼっちの寂しさや孤独感に苛まれる時こそ、忘れていた本当の自分とのつながりを取り戻すチャンス、と捉えることもできるでしょう。
本当にネガティブに落ちている時こそ、謙虚な気持ちで普段は目を向けることができない自分の内面を素直に感じることがしやすいタイミングです。
・なぜ自分は生まれて来たのか?
・自分にとって幸せはどんなものなのか?
・人生において自分の心を本当に満たせるものは何か?
・起きている出来事に内包されているギフトやレッスン(学び)があるとしたら?
・この状況の中で感謝できることは何か?
というように、色々な角度から自分に問いかけてみると良いでしょう。
自分や相手や他の誰かを責めたり、起きてしまったことの原因を突き止めようとするエネルギーや思考を、上のような質問の答えを、自分の中に探す方向へと向けてみましょう。
このような問いへの答えが見つかるのは、もう少し先かもしれません。
今は問いを自分に投げかけておくこと、外ではなく自分自身に繋がることにエネルギーを使うということに意味があります。
小さなことでも自分ができている部分を思い出そう
自分を責めたり過去のことを後悔しても仕方ない、そうわかっていても「自分のダメさ加減」にどうしようもなく惨めな気持ちになることもあるかもしれません。
人には簡単にできることがどうして自分にはできないんだろう・・と人と比べて落ち込んだり、こんな自分に生まれてきてしまったことを恨みたくなるような気持ちになったり。
自分を深く省みることになる人生の体験は、気づかないうちに大きくなってしまう高慢さや傲慢さに気づくことができる貴重な機会ともなりますが、「自分の価値」そのものを否定してしまうようなベクトルに向かうと、そこから人生を良い方向に進めることが難しくなってしまいます。
「自分はなんてダメなやつなんだ」
そんな風に感じる時は、自分の全てを否定するのではなく、ダメな部分と、ダメじゃない部分を両方感じてみるようにしましょう。
今人生のこういう部分はダメだけど、頑張ってきたこういう点では人生がよくなっていると言えるのかも、などです。
そうは言っても「自分にダメじゃない部分なんて全く見出せない」もしそう感じるなら、次のような質問を投げかけてみましょう。
・今の生活で、ほんの少しでも誰かの役に立っていることはないか?
・自分が少しでも人よりうまくできることはないか?
・生きているだけで喜んでくれている人はだれか?
ショックな出来事で感情が波立っている時は、視野が狭くなりがちだということを覚えておきましょう。
今はダメな自分しか見えなくなっているだけで、実際にはダメじゃない自分もあなたの中にきっといるはずです。
どんな小さなことでも自分を認めてあげられたら、前に進む力にきっとなるでしょう。
あなたが越えられない壁は、人生には現れない
ここから3つは、私自身が人生で苦しかった時に実際に力をもらった言葉たちです。
目の前に見えている壁がどれだけ高く見えていたとしても、あなたが超えられない壁は人生には現れない
はじめてこの言葉を私にかけてくれた人が誰だったのかはもう覚えていませんが^^;、人生で苦しいことがある度に、心のどこかで支えてしてきた言葉のように思います。
「乗り越えられるものしか来ていないはず」と。
実際には「そうは言っても、今度ばかりはちょっと無理かも・・」壁を見上げてそんな風に感じてしまったこともありましたが、・・結局はちゃんと乗り越えてこれたのだと思います。
(完全に超えられたと感じられるまで、10年以上取り組み続けたという課題もありますが・・苦笑)
苦しくてしんどくて、どうしていいかわからないと、途方に暮れそうになった時にはぜひ思い出してください。
人生にはいつだってあなたの本当の力を出してチャレンジするのにちょうど良い高さの壁が現れてくる、ということを。
どんなときも、自分にとってベストなことが起きている
この言葉は、「起こるべきことが、起こるべきタイミングで、ちゃんと起きている」というのが、今の個人的な認識としては正確かもしれません。
これは、ネガティブを見ないようにして無理にでもポジティブに捉えましょう、ということではありません。
起きたことをそのまま受け容れて、湧き上がる感情を押し込めないでちゃんと感じた上で、自分を幸せにする方向に進むためにそこから必要な受け取りをし、日々の小さなことから人生の選択をし直す。
辛い出来事をそんなきっかけにすることができれば、「あの出来事があったから、今の自分がいる」と、人生で起きる全てのことを肯定的に捉えることができ、その積み上げが結局は、より良い未来に繋がっていきます。
出来事を受け容れて、その都度必要な選択をし直すことができると、「人生にはベストなことしか起きない」というのがその人にとっての真実になります。
逆に、「こんなことが起きるなんて最悪だ、どうして自分だけがこんな目に・・」という犠牲者の立ち位置から出られなくなってしまうと、目の前の現実にただ振り回されて無力感を増していくような人生になりかねません。
どちらを選択するかはもちろんあなたの自由です。
辛い感情に振り回されて自分を見失いそうな時にこそ、今自分にとってベストなことが起きている、という捉え方がもしできたとしたら・・・
この体験が、これまで変えられなかった人生の問題をブレイクスルーするチャンスにもなり得るのです。
あなたはいつも一人じゃない
カナダのクリスチャン女性が書いたと言われる「あしあと」という詩をご存知ですか?
大切な人を失ったりして孤独を感じ、人生に希望を見失いそうなたくさんの人の心を支えたと言われる有名な詩です。
「あしあと」
ある夜、私は夢を見た。私は、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでの私の人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上に二人のあしあとが残されていた。
一つは私のあしあと、もう一つは主のあしあとであった。
これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
私は砂の上のあしあとに目を留めた。
そこには一つのあしあとしかなかった。
私の人生でいちばんつらく、悲しいときだった。
このことがいつも私の心を乱していたので、私はその悩みについて主にお尋ね
した。「主よ。私があなたに従うと決心したとき、あなたは、すべての道にお
いて私とともに歩み、私と語り合ってくださると約束されました。
それなのに、私の人生の一番辛いとき、一人のあしあとしかなかったのです。
一番あなたを必要としたときに、
あなたがなぜ私を捨てられたのか、私にはわかりません」
主はささやかれた。
「私の大切な子よ。私はあなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない。ましてや、苦しみや試みのときに。
あしあとが一つだったとき、私はあなたを背負って歩いていた。」出典:あしあと マーガレット・F・パワーズ
クリスチャンであってもそうでなくても、または神様を信じていてもいなくても、この詩が多くの人の心に響くのは、本質的に人は一人ではないというのが「宇宙の真理」だからではないかと思います。
日本人であれば、祖先や守護霊のようなものにいつも守られていると考える人も少なくないし、スピリチュアルな見方では、生命の源では全てが繋がっているという、いわゆる「ワンネス」という考え方があります。
世の中の誰とも繋がれていないと、深い孤独を感じ過ごしているときでさえ、実は遠くからずっと見守られていたんだと実感できるような不思議な体験が、私にもあります。
どんな時でもあなたは決して一人ではありません。
日常では気にとめることもない、あなたの成長をたどこかでいつも見守っている存在のことをぜひ感じてみてください。
まとめ
辛すぎて、生きている意味すらわからない。
人生に希望を失って「もうダメだ」と感じるときは、それまでの人生の方向を大きく軌道修正できる大きな転機です。
あなたの魂やあなたを遠くで見守ってくれている存在からの、「進んでいる方向が本当のあなたが求めているものと違ってるよ」という、わかりやすいメッセージなのかもしれません。
出来事の本質的な意味が読み解けて人生の軌道修正がちゃんとできたら、あとは本当に進みたい方向に自然に流れて行きやすくなるでしょう。
どんな時でも、すべてが良い方向に進んでいることを信頼しましょう。
心の傷を癒す自分できる方法については、こちらの記事も参考に。